床・フローリングの基礎知識とフロアコーティングについて
フロアコーティングとは
フローリングは美しい床材として人気がありますが、日常生活での使用や経年劣化により、傷や汚れが目立つことがあります。そこで、フロアコーティングが注目されています。本記事では、フロアコーティングについての基礎知識とそのメリット、特に掃除に焦点を当てて解説していきます。
・フロアコーティングの種類
フロアコーティングにはさまざまな種類があります。主な種類と特徴を以下にまとめます。
ーウレタンコーティング
ウレタンコーティングは、フロアコーティングの種類の一つで、ウレタン樹脂塗料を材料としたコーティングの総称です。20数年前から施工されているため、広く知られており、価格も比較的手ごろな為、過去の施工実例が最も多いコーティングです。ウレタンは大きく分けて水性と油性とに分かれており、液剤のスペックや提供するサービスが施工業者によって最も多様化しているコーティングと言えるでしょう。ツヤもよく、汎用ワックスより強度や耐久性は高く、2、3年から10年程度は床を保護します。
ーシリコンコーティング
無機質のシリコンは、コンタクトレンズなどにも使用されるほど安全性が高く、柔らかいところが特徴的です。この柔らかいコーティング膜が足裏に優しくフィットするので、滑りにくく転倒防止にも役立つことから、幼稚園、保育園、高齢者施設で多く採用頂いています。
ーUVコーティング
紫外線硬化特殊樹脂を床の表面に塗布し、UV照射機を使用することで瞬時に硬化させ、薄く硬い膜を一面に形成、床の表面を保護します。 UVコーティングは従来、自動車、携帯電話などの表面塗装に使用されていた技術です。
ーアクリルコーティング
アクリルコーティングの主な主成分はアクリル樹脂になります。
アクリル樹脂も他の樹脂と同じく身近な製品に多く使われています。アクリル樹脂は透明度が高く、強度あるのでガラスでは対応出来ない場所にも使用されていて、例えば水族館の水槽に分厚いアクリルが使われているのは有名な話ですよね。コーティング剤としても幅広く使用されていますが、耐候性や硬度がある程度あることからフロコーティングとしても商品化されているんです。シリコン、ウレタンと較べるとコストが低いので、面積の広いフローリングのコーティングには価格面で言えば最も手頃なフロアーコーティングと言えます。
ーガラスコーティング
ガラスコーティングの一番の特徴と言えば、何といっても塗膜が薄いために、コーティング後の仕上がりの光沢が、必要以上に強くなく、施工前と後での見た目の差があまりない事です。フローリングの質感や温かみを大切にしたい。室内の雰囲気をシックで落ち着いたものにしたいと考えられる方には、ガラスコーティングがおすすめとなります。
・フロアコーティングの1番のメリット
一度の施工で効果が持続=ワックスの回数が減る
フロアコーティングの1番のメリットは、一度の施工で長期間効果が持続することです。通常のフローリングでは、日常の掃除や定期的なワックス掛けが必要ですが、フロアコーティングを施すことで、その回数を大幅に減らすことができます。耐久性に優れたコーティング剤を使用することで、フローリングの劣化や傷つきを防ぎ、美しい状態を長期間維持することができます。
フローリングの基礎知識と種類
・フローリングとは?
フローリングは天然木材を使用した床材であり、その美しい風合いや温かみが魅力です。一方で、フローリングはデリケートな素材であり、水分や傷、日光によって劣化してしまうことがあります。
・フロアコーティングとの違いは?
フロアコーティングはフローリングの表面に保護膜を形成することで、耐久性を向上させる施工方法です。フロアコーティングを行うことで、フローリングの傷や汚れを防ぎ、美しい状態を維持することができます。
・フローリングの問題点
フローリングを傷める3大要因
フローリングを傷める3大要因として、水分・傷・日光が挙げられます。
水分
水分はフローリングを膨らませたり、カビの原因になったりする可能性があります。
傷
傷は日常生活での使用によってついてしまうことがあります。
日光
日光はフローリングの色あせや変色の原因となります。
これらの要因によってフローリングは劣化してしまうため、フロアコーティングによる保護が重要となります。
・フローリングはとてもデリケート
特にフローリングはデリケートな素材であるため、適切なメンテナンスが必要です。フロアコーティングを行うことで、フローリングの傷や汚れを防ぎ、美しい状態を長期間保つことができます。
・ワックスでのメンテナンスは?
ワックスは1回の施工料金がフロアコーティングと比較して安く、作業時間も短く、ワックス表面の傷も洗浄や塗り重ねることで補修できる点が大きなメリットです。 また、塗り直すことで床の光沢を復元させることができ、美観を維持しやすい点も見逃せません。ただし、 ワックスのデメリットとしては、耐久性が低いことが挙げられます。
ワックスでのメンテナンスも一般的ですが、フロアコーティングを行うことでその頻度を減らすことができるので、手間を省ける点も魅力的です。
フローリングにフロアコーティングが必要な理由
保護と耐久性:フロアコーティングは、フローリングを保護し、耐久性を高める役割を果たします。日常の使用や傷つき、摩耗、汚れ、水濡れなどから床を守ります。コーティングによってフローリングの寿命が延びるため、長期的な保護が可能になります。
防水性:フロアコーティングは防水性を持つことがあり、水や液体の侵入を防ぐ効果があります。特にキッチンやバスルームなど湿気の多い場所で使用されることで、フローリングの腐食や変形を防ぐ役割を果たします。
美観とデザイン:フロアコーティングは透明なタイプやカラフルなタイプなど様々な仕上げがあり、フローリングの美観やデザインを引き立たせることができます。また、フロアコーティングには光沢のあるものやマットなものなど、好みや用途に合わせて選ぶことができます。
清掃とメンテナンスの簡易化:フロアコーティングはフローリングの表面をなめらかにするため、埃や汚れが付きにくくなります。その結果、掃除やメンテナンスが容易になります。汚れがフローリングに浸透しにくくなるため、シンプルな掃除で綺麗な状態を保つことができます。
衛生面の向上:フロアコーティングは表面をシールすることで、菌やカビ、汚れの蓄積を防ぐ効果があります。特に食品加工業や医療施設などの環境では、衛生面の向上が重要な要素となります。
床面の滑り止め効果:一部のフロアコーティングには滑り止めの効果があるものがあります。特に商業施設や公共スペースなどでは、滑りを防止するために滑り止め効果のあるコーティングが用いられることがあります。
これらの理由から、フローリングにフロアコーティングを施すことで、床面の保護や美観向上、メンテナンスの容易化などさまざまな利点を得ることができます。
まとめ
いかがでしたか?フロアコーティングは、フローリングの保護や美しさを長期間維持するための効果的な方法です。ウレタンコーティング、シリコンコーティング、UVコーティング、アクリルコーティング、ガラスコーティングなど、さまざまな種類がありますが、耐久性や特性によって選択することが重要です。フロアコーティングを行うことで、掃除の手間を減らし、フローリングの傷や汚れを防ぎ、美しい床を保つことができます。デリケートなフローリングを長く楽しむために、フロアコーティングの施工を検討してみてはいかがでしょうか。